CBGとCBNを比較した。違いは○○です。
こんにちは、まつきです。
「CBG(カンナビゲロール)とCBN(カンナビノール)の違いはなに?」という方向けです。
大麻に含まれる100種類以上のカンナビノイドの中でも、有名なのが「THC」と「CBD」。現在この2つの成分に関しては様々な研究がされており、医療や美容面において数多くの注目を浴びています。
そしてこの2つの成分と同じような可能性があり、期待されているのが「CBG」と「CBN」。今回は、まだあまり知られていないCBGとCBNの違いを徹底解説します。是非参考にして下さい!
補足:カンナビノイドとは
人間の体内にあるカンナビノイド受容体に結合する化合物。代表的なカンナビノイドはTHCとCBDである。
CBGとCBNを比較した。違いは○○です。

CBGとは?
CBGは、最も重要なカンナビノイドの1つと言われています。
理由は、THCとCBDおよびその他のカンナビノイドはCBGとして始まるからです。CBGがなければ、他のものはないということですね。
そんなCBGですが、THCやCBDほど簡単に入手できません。これは大麻植物が成熟するにつれて、CBGが他のカンナビノイドに変換されるためです。
そんな重要かつ希少なCBGにどのような効果があるのか見ていきましょう!
CBGの効果
CBGもCBDと同様に向精神薬ではないので、ハイになったり幻覚が見えたりなんてことはありません。そして、いくつかの健康障害や病気に対抗する役割を果たすことがわかっています。
- 筋弛緩剤:神経や細胞膜に作用して筋肉の動きを弱める。
- 痛みの軽減:CBGの鎮痛性はTHCを上回る。
- 抗がん剤:前立腺がんへの治療に効果があると期待されている。
- 抗うつ剤:抗うつ特性が含まれていることが複数の研究で明らかに。
- 抗真菌剤:CBGはMRSA(感染症)に対する強力な薬剤であることがわかっている。
さらにCBGは、他のカンナビノイドおよびテルペンと相乗効果を発揮します。
現在、CBGのオイルを購入するという選択肢はほとんどないですが、研究が進むにつれて変わる可能性は十分にあります。
CBNとは?
CBNは、カンナビノールの略語です。 実は科学者が最初に分離したカンナビノイドはCBNでした。THCを加熱するか酸素にさらす、あるいは大麻植物が老化するにつれて自然に生成されます。CBNは、高揚感、不安、幻覚などを引き起こす作用があるTHCの派生ですが、そういった特性は共有しておりません。
そんなCBNも重要な治療特性が含まれています。どのような効果があるのか見ていきましょう。
CBNの効果
CBNが注目されたのは最近のことで、1990年代の内因性カンナビノイドシステムの発見により、いくつか重要な利点が発見されました。
- 睡眠時間の改善:新たな睡眠誘発剤として有望。
- 鎮静効果:治療上の骨の破損や骨折の治療法として有望。
- 骨組織の成長の促進:治療上の骨の破損や骨折の治療法として有望。
CBNは他のカンナビノイドよりも効果的に受容体に結合しません。 しかし、それは睡眠の健康を改善するための有用な化合物として広く研究されています。 科学者たちは、CBNが強力な鎮静剤として働いて、一般的な睡眠誘発剤に匹敵する効果を持つことを発見しました。 さらにこの効果はTHCと組み合わせて使用すると増強されることも追加の研究でわかっています。
睡眠の健康への影響に加えて、CBNは骨組織の成長を促進するための治療法としても研究されています。 研究では、新しい骨の生産を促進する細胞を活性化することができて、それが骨折を癒すために有効であることがわかっています。
その他の研究では、CBNの鎮痛薬、抗生物質、抗けいれん薬、および抗炎症薬の用途が研究されています。
現在、CBNは現在サプリメントなどでどこでも利用できるわけではありませんが、様々な効果があり、十分に可能性はあるように見えます。CBDやTHCほど高い評価を受けていませんが、新たな医療法として取り入れられる日は近いのではないでしょうか。
まとめ
以上、カンナビノイドで可能性が期待されている「CBG」と「CBN」の違いは効果です。
どちらもまだ研究段階ですが、将来的にはCBDと同じようにオイルやカプセル剤などが開発されるかもしれません。
大麻というのは非常に複雑な植物で、「危険」と言う人もいれば、「医薬品の宝庫」と考えてる人もいます。安全に配慮した上で、有効に活用される日がくることを願っています。
【マリファナ】CBD【完全マップ】 | matsukiblog
マリファナ( CBD )の基本から応用まで学びたい方向け。 当記事では、変化の激しいCBDの情報を基礎から応用までまとめました。限りなく網羅的にまとめましたので、これからCBDを始めたい人や現在実践中の人は是非ご覧ください。
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CBDのすべて: 健康とウェルビーイングのための医療大麻ガイド
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基本的なCBDの知識を網羅的に理解できます。僕自身がCBD初心者のときに初めて買った本です。
本を読み終えてからCBDについて人に解説できるようにもなりました(本記事の内容も、この書籍から多くを学びました)。
実際の医療現場で患者に寄り添ってきた看護師が、その経験を踏まえ、医療大麻におけるCBDの歴史と作用機序についての科学的な解説から、実際の製品の選び方、使い方までを詳説してるので、本の信頼性も高いと思います。CBD関連では一番オススメな一冊です。